令和7年度活動スタート!! 八戸市少年少女発明クラブ

更新日: 2025年04月26日印刷

  • 活動日:2025年04月20日(日)
  • 参加人数:クラブ員28名・保護者29名・クラブ関係者17名

 4月20日(日)、八戸市福祉公民館にて、令和7年度の開講式と第1回目の活動を行いました。

今年度は市内と近郊の17小学校から22名の児童、6中学校から8名の生徒が入会しました。

 開講式では、奥島仁志新会長がバイオミメティクス(生物の構造や機能から着想を得て、新しい技術やものづくりに活かす科学技術)を使った製品について、実験を交えながらお話をしてくださいました。2個のヨーグルトのふたをめくると、片方のふたの裏にはヨーグルトがついています。でも、もう片方にはついていません。奥島会長がハスの葉に浮かぶ水滴の写真を見せながら解説し、さらに青森県の高校生がこのロータス効果を応用して、着雪しにくいLED信号機を考案したことを紹介してくださいました。そして、『身の回りには発明のヒントがたくさんあること、今ある技術をいろいろなものに応用できることに気づいてほしい。みなさん、未来の発明家を目指しましょう!』と呼びかけると、皆一様にうなずいていました。

     

 そして、クラブ員の言葉では、クリエイティブコースの野沢太希さんが代表で、クラブでの4年間を振り返り、毎年楽しみにしているロボコンでの思い出や発明くふう作品作りから学んだこと、活動の中でいちばん頑張っているアイデア作品発表会への取り組みについて発表をし、中学生になり勉強や部活動と発明クラブを両立できるようがんばりますと今年度の抱負を述べました。
 開講式には、熊谷雄一八戸市長、斎藤信哉八戸市教育長をはじめ、たくさんのご来賓、指導員が出席くださり、笑顔で記念写真を撮影して、令和7年度の発明クラブがスタートしました。

 

 式の後は、科学技術週間工作教室「マジックハンドを作ろう」を行いました。講師は当クラブの指導員でもある、からくり作家の高橋みのる先生です。三沢航空科学館のオブジェや八戸ポータルミュージアムはっちのからくり獅子時計の制作者と聞き、子どもたちはうれしそう。

 木材とネジを使って伸縮部分を組み立てた後、発明クラブならではの課題が出されました。

「完成したらゲームを行います。先端のつかむところを各自で工夫してみましょう。」

 子どもたちは、グループの机に置かれた、すき間テープや発泡スチロール、ゴム、コーナーガード等の様々な素材の中から、自分のイメージで材料を選び、取りつけては試すを繰り返しより良くなるように工夫しました。そして、オリジナルのマジックハンドを完成させました。

 いよいよゲームです。大小のビー玉、発泡スチロールの円筒、立方体の積み木を所定の位置に移し、立方体は5個積み重ねます。8班の対抗戦で大いに盛り上がりました。

 結果発表のあとの講評では、様々な工夫の紹介と、競技に勝つためには制作物の工夫だけでなくそれを操作する技術の両方が必要であること。この基本のリンク機構をロボット制作に応用するなど、発明クラブ活動をがんばってくださいとのエールをいただきました。

  

 

 今年度、八戸市少年少女発明クラブでは学年経験に合わせた課題工作、コンピュータ教室などの通常活動に加え、日本弁理士会「知的財産教室」、電波適正推進員協議会「ラジオを作ろう」、八戸工業大学見学会など、さまざまな活動を予定しています。