更新日: 2024年02月29日印刷
- 活動日：2024年02月24日(土)
- 参加人数：八戸市少年少女発明クラブクリエイティブコースクラブ員2名 大勢のお客様
令和6年2月24日(土)、Takko Visitor Centerみろく館において、八戸市少年少女発明クラブ クリエイティブコースの三浦 士さんと吉野 秀さんが「田子神楽からくりロボット発表会」を行いました。当日の田子町は毎年2月に開催される「にんにくまつり」がみろく館隣接のトレーニングセンターで開催され、みろく館にも大勢のお客様がお越しになりました。
写真左から、①獅子舞・灯篭・お囃子 ②翁舞人形 ③舞台 ④のぼり ※からくり説明はコチラ
① 獅子舞や鶏舞、傘舞などを人形や灯篭で表し、お囃子も賑やかな作品。
② Arduino制御サーボモーターで舞う翁舞人形。
③ カラフルに変化し祭りに花を添える舞台。
④ 八坂神社の中からせりあがり祭りを盛り上げる田子神楽ののぼり。
このロボットは、令和5年6月にんにく収穫祭に遊びに来て、初めて田子神楽※を観て感動した三浦さんが「第11回全国少年少女チャレンジ創造コンテスト (通称:チャレコン)※」のテーマに選び、吉野さんとふたりで約2ヶ月間、制作に取り組んだものです。
全国大会出場決定後からは、田子神楽保存会の皆様の多大なるご協力を得て、より細部にもこだわり、ロボットでの田子神楽の再現を目指して改良を重ね、令和5年11月25日 Aichi Sky Expoで開催された全国大会で自慢のロボットを披露しました。
みろく館での三浦さんと吉野さんのパフォーマンスは午前11時と午後1時の2回行われました。
まず三浦さんがプログラミングした翁舞人形、タイマーIC制御で上がる田子神楽ののぼり、音センサーやモーターとの連動で鈴が鳴り、たっこ王子が回る賑やかな舞台装置を巧みに操作して発表を行いました。続けて、吉野さんが制作した歯を打ち鳴らす獅子舞ロボット、太鼓や手平金のお囃子、田子名産のにんにくをスイッチにした灯篭のパフォーマンスを行いました。灯篭には南部家の家紋の向かい鶴や田子神楽の影絵がゆらゆらと回転しながら映し出されました。
観客の皆さんは馴染みのある田子神楽がロボットになって繰り広げられるからくりパフォーマンスに興味津々の様子。「すご～い」「どうなってるの？」という声とともに、沢山の拍手が沸き起こりました。
発表を終えた三浦さんは「6月に初めて見た田子神楽をチャレコンの題材にしたいという思い付きが、田子町で披露させてもらうまでになりびっくりしました。全国大会決定後はお囃子のご指導や衣装の協力をしていただき、また、今回このような発表の機会を与えていただいて感謝します。」吉野さんは「田子神楽の打ち合わせで何回も田子町にきていますがいつ来ても楽しくて、今日も無事発表を終え楽しかったです。チャレコンでは田子神楽を全国に伝えたいという僕たちの思いは達成できたと思います。」と、田子町とのご縁に深く感謝し今後も繋げていきたいという感想を述べました。
観客の皆様より
- すごかった！見ていて次々からくりが出てきておもしろかった。 (6歳 男の子）
- 田子神楽をこんな風に再現できるなんてすばらしい。 (70代男性）
- 田子神楽を全国に広めてくれてありがとうございます。 (70代女性）
- 田子神楽保存会 宇藤様より 田子神楽を知ってもらおうと様々な機会に披露しているが、実際に携わっている我々以外で関心を寄せていただき本当に嬉しい。よくぞここまでたどりついてくれた。
- Takko Visitor Centerみろく館 新井田様より からくり仕掛けの動画を見て感動致しました。産まれたての演者が自力で歩き出し技を繰り広げ感動を与える事によって完成してゆくという様な。まるで神楽演者の成長を舞台造りの演出家の手法により、ステージが完成。そこで演者は師匠から受け継いだ舞を舞うという私共演者の一連の様でした。三浦くん 吉野くん凄い！
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※「第11回全国少年少女チャレンジ創造コンテスト」 全国60チーム出場・銅メダル
チーム名 「チーム田子」 八戸市少年少女発明クラブ 三浦 士 吉野 秀
作品名 「田子神楽」
(写真)全国大会での発表の様子
※田子神楽
田子神楽は450年以上の歴史があり、岩手・秋田・山形県の同類型の神楽に比べて囃子のテンポも速く、舞の型が複雑なのが特徴といえます。1961年には県無形民俗文化財に指定、1971年には国の無形民俗文化財指定を受けています。
田子神楽/田子町観光協会 https://takko-kanko.com/takko-kagura
